夢の中で誰かと長い間話していた。

微睡の中で、その、誰かの残像が
白い光のシルエットとなる。

シルエットの周囲に、ふわあっと色が広がる。

プリズムの光。

虹の色。

「すべては統合される」

言葉とともに、光は収束し

白いシルエットに吸収され

白い光も一点に吸い込まれるように消えた。

∞・☯・∞

プリズムで分光した七色の光は
もとは太陽の光。

分けられていたものが
もとに戻る。

非二元論的な感覚は
案外単純なのかもしれません。

例えば医療で言えば、
消化器内科、呼吸器内科、免疫内科、神経内科…などなど専門分野として分けられていたものを

「人間」として診る

という感覚でしょうか。

私たちの日々の日常も、目の前の出来事を

「人生」

として見ると、また味わいや選択が変わってくるように思います。

SMサイズキャンバス　227×158mm
アクリル・砂(鳥取砂丘)