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【蔵王権現】
蔵王権現(ざおうごんげん)とは、インド由来の神仏ではなく、役行者が感得した日本独自のもの。
↓
修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が
苦しむ人々を救うために祈ったところ、釈迦如来・観音菩薩・弥勒菩薩の三尊の仏が現れたが、苦しみの深い世の中を救うには、もっと強い力を持った存在が必要だと考え、さらに祈り続けたと伝えられている。
すると、大きな岩が割れ、恐ろしい怒りの表情をした蔵王権現が出現した。
優しく諭すだけでは救えない人々を、時には厳しく叱り、迷いから目覚めさせる。
本当に相手を救おうとするときには、厳しさが必要なこともある。
蔵王権現の怒りの表情には、そんな意味が込められている。
…
という説明を読んで私が思ったのは、
当時、そんなに生きることが苦しかったのだろうか。
迷いとは何のことだろうか。
救うとはどうすることだろうか。
彼らは何に怒っていたのだろうか。
慈悲とは何だろうか。
私には蔵王権現の炎と表情は、厳しく苦しい修行をしていた、役行者自身の姿に見えます。
腰に当てた左手は煩悩を断ち切る「剣印」を結んでいます。
彼らが断ち切り、燃やしたかったのは利己的なエゴなのかもしれません。
青い肌は慈悲の色。
慈悲とは
「今がどんな状態であろうと、この人、この世界は大丈夫。未来に素晴らしい変化を遂げる」
と信頼することなのかもしれません。
「自分が良ければそれで良し」を断ち切った優しい世界で、彼らの表情が穏やかに微笑んでくれることを願います。
φ150mmサークルキャンバス
麻炭/漆喰/砂(三輪山・ハワイ・宮古島)
ノンケミカルペイント/アクリル(蛍光・金)
UV ライトにて炎や3つの眼は赤く、身体は青く光ります。
役行者のビジョンに現れたこの存在を描きながら、私には逆立つ髪が角のよう、怒りの顔が龍のように見えました。
「仏」として見れば人型となり、エネルギーの流れとして見れば龍の姿となる。
人を超えた存在を映像化したとき、見る人によって脳に結ばれる映像が異なるのだろうと思います。